倉敷雛めぐりの時期に合わせた創作人形の展示が、倉敷美観地区のギャラリー十露で開かれています。
会場には、北海道から福岡、中には海外など53人の作家によるおよそ100点の創作人形が並んでいます。
磁器でつくるビスクドールをはじめ羊毛フェルトを使ったものなど素材は様々で、大きさも、8センチの小さなものから1メートル弱のものまであります。
こちらは、見る人の思いを受け止めてくれるような人形作りに取り組む主催者の一人玉青さんの作品です。
顔を油彩で色付けしていて、陰影などを工夫し優し気で包み込んでくれるような雰囲気に仕立てました。
また、福岡県の由里姉さんは現代版のかぐや姫をイメージした人形を作りました。
憂いを帯びた表情はかぐや姫の心のうちを表しています。
着物には貴重な鬼ちりめんの生地を使ったほか帯揚げなどの小物にはさし色の緑を合わせ細部にもこだわっています。
その他にも、年月が経つと色味が変わる木彫り人形など、個性豊かな人形が並びます。
「倉敷ひいな展」は今月27日(日)までギャラリー十露で開かれています。