KCTコミちゃん（倉敷ケーブルテレビ）

倉敷美観地区の歴史ある建物を再生した商業施設「倉敷ＳＯＬＡ」がグランドオープンしました。
中心市街地の新たなにぎわい創出に期待が高まります。

倉敷川沿いに複合商業施設「倉敷ＳＯＬＡ」が、華々しくオープンしました。
長くて築１００年とされる、産婦人科医院だった建物２棟を、不動産業の三楽が取得し、去年６月から倉敷市の補助金を活用して改修しました。
施設の延べ床面積は２棟あわせて５２０平方メートル。
岡山の「技術」と「美術」の融合をコンセプトに、衣食住５つのテナントが入ります。
井原市の「青木被服」が手掛けるデニムショップは、創業６０年で培った技術と洗練されたデザインの服や雑貨が並びます。
倉敷・茶屋町の老舗履物メーカー「丸五」は、東京、茶屋町本社に次ぐ３店舗目を美観地区に出店。
機能性に優れた足袋型のシューズを中心にそろえ、試し履きもできます。
飲食では、ハンガリーのエッセンスを加えた料理が自慢の「倉敷洋食バラトン」と、ミシュラン１つ星の日本料理店「Bricole（ブリコール）」の姉妹店「雲」が店を構えました。
また、倉敷のまちに暮らす感覚で過ごせる宿泊施設「滔々（とうとう）」は、客室を建物の２階に設け、６月以降に開業予定です。
オープニングセレモニーでは、施設を所有管理する大原謙一郎代表取締役など５０人を超える関係者が出席し、まちの新たなにぎわい創出に期待を込めました。
また、建物の中央には、芝生がひかれたスペースを設けました。
「みんげい広場」と名付け、イベントなどで活用し、倉敷の文化を発信します。
さらに、建物に隣接する倉敷民藝館やきび美ミュージアムとの行き来ができるよう連絡通路を設けています。
倉敷ＳＯＬＡを中心に周辺の回遊性を高めるのがねらいです。
「倉敷ＳＯＬＡ」は、倉敷美観地区の複合商業施設では最大級の規模となります。
ここを起点に、まちのにぎわいが広がることが期待されます。