広島県の高校生たちが被爆体験者から当時の状況の話を聞いて描いた原爆の絵を紹介する絵画展が総社市役所で開かれています。
原爆による、燃え盛る火炎から逃げ惑う人々・・・トラックに山積みとなった遺体の臭い・・・77年前の惨状の記憶を克明に描き出した絵画の複製、30点が並びます。
これらの絵画は、若い世代に戦争の記憶を知り、後世に残してもらおうと、広島平和資料館の依頼を受けた広島市立基町高校の生徒たちが2007年から制作しているものです。
生徒たちは被爆者の証言をもとに、原爆が落とされた後の光景を作品に仕上げていて、これまでに200点近くを完成させました。
「黒い雨の中」と題されたこちらの絵は、原爆が落とされた直後に降ったとされる、強い放射能を含んだ雨をトタンでしのいだ被爆体験者の当時の悲惨な様子を伝えています。
この絵画展は、広島平和資料館の思いに賛同した「新日本婦人の会 総社班」が企画したものです。
「原爆の絵」展2022 in総社は、あす(11日)の午後3時まで、総社市役所玄関ホールで開かれています。