ドローンを使って海岸に漂着した海ゴミを搬出する実証実験が倉敷市下津井で行われました。
実験が行われたのは倉敷市下津井田之浦の港です。
今回の実験では田之浦港から東へ約500メートル離れた海岸に漂着した海ゴミをドローンを使い搬出します。
この海岸には、年間100キロを超える海ゴミが漂着していますが海岸への道のりが険しく人の力での搬出が難しいためドローンを使った搬出実験を行うことになりました。
実験に使うのは縦、横約2メートル高さ約50センチの大型ドローンです。
最大で30キロの荷物を運搬することが可能で離島へ生活用品を届ける実験などに使用されています。
関係者に見守られながら田之浦港を飛び立ったドローンは3分ほどで500メートル離れた海岸に到着。
海岸で、タイヤや発泡スチロールなど約6.5キロの海ゴミがくくりつけられたドローンは安全に配慮しながら進み3分ほどで無事、港へと帰ってきました。
この実験は、岡山県と水島地域環境再生財団、ドローンを使った物流の実証実験などを行う一般社団法人MASCが連携して行われました。
岡山県は2020年からみずしま財団に依頼し漂着した海ゴミの回収・調査事業を行っています。
今年度からはこの取り組みが自治体と企業などとの連携による海ゴミ対策を環境省がサポートする「ローカル・ブルー・オーシャン・ビジョン推進事業」に選ばれ今回の実証実験に至りました。
岡山県は、この取り組みの実用化を目指し今後も実験を重ねていきます。