空き家や古民家の活用とそれに伴った地域活性化などを考える全国古民家再生協会の会合が倉敷市下津井で行われました。
全国古民家再生協会はリフォーム事業者などが集まり古民家の調査や再生に取り組む団体です。
近年では、古民家や空き家を活用した観光振興、移住・定住の促進など地域活性化の取り組みも進めていて、全国7つの地区で年に1度、情報を共有する会合を開いています。
今回、中四国ブロックの会場となったのは、倉敷市下津井です。
昭和61年に県の町並み保存地区に指定されるなど昔ながらの風情が残る下津井地区では近年、空き家を活用した町おこしが進められています。
特に、コロナ禍に入ってからはリモートワークが普及してきたことなどから若い世代の移住が増えていて去年は3軒の空き家に移住者がやってきています。
今回の会合では全国各地で古民家再生に携わる参加者、およそ40人が下津井の街を見て回りました。
参加者たちがまず訪れたのは築150年以上の古民家を活用し去年10月にオープンしたデニムのお店「ダンジョデニム」です。
参加者は、回船問屋などとしても使われていた建物を写真を撮ったりしながら見学していました。
また、倉敷への移住を考える人が最大で1カ月、下津井での生活を体験できるお試し住宅として倉敷市などが来年春の完成を目指し整備を進める築100年の古民家渡辺邸では古民家の地震対策について説明がありました。
参加者は、1時間半ほど下津井の町を歩きながら空き家の活用や町おこしについて学んでいました。
午後からの会合では中四国ブロック各県の活動報告などが行われました。