近い将来、空の新たな交通手段になると期待されている「空飛ぶクルマ」。
今月17日、倉敷市水島地域を中心に航空宇宙産業の開発を目指す一般社団法人MASCが大分県で国内初、空飛ぶクルマの有人での試験飛行に成功しました。
そして岡山県では初となる有人試験飛行がきょう、笠岡ふれあい空港で行われました。
今回、有人試験飛行に使われた空飛ぶクルマは、中国のメーカーが開発した「イーハン216」です。
倉敷市水島地域を中心に航空宇宙産業の開発を目指す一般社団法人MASCが導入しました。
2人乗りで操縦士はなし、事前にプログラミングされたルートを自動で飛ぶことができます。
今回は笠岡ふれあい空港の滑走路上空を、高さ30メートルまで上昇し1kmの距離を約4分30秒かけて飛行しました。
試験飛行ではMASKの会員たちが直接フライトを体験し、機内の振動や乗り心地、気圧の変化などを確かめます。
機体は幅約5.6m、高さ約1.7mで最大で220kgまで乗せることができます。
電動でプロペラを回し、最高時速130km、一回のフル充電で約25分30kmほどの距離を飛ぶことができます。
MASKでは2021年6月の日本で初めての無人飛行を始め、今月17日に大分県で行われた国内初となる有人試験飛行のほか、無人飛行を含め県内外で8回の試験飛行を行っていて今回が9回目となります。
実用化すれば将来的には観光や物流、タクシー利用など空飛ぶクルマが自由に飛び交う未来が期待されます。
MASKでは2025年の大阪万博に合わせて瀬戸内の有人離島の遊覧飛行などを目指していて今後も試験飛行を進めていくということです。