近年社会問題となっている認知症。
2025年には高齢者の5人に1人が認知症患者になると言われています。
そこで、簡単な計算や音読を使って脳を鍛える教室が玉島信用金庫 倉敷支店で行われました。
脳を鍛え認知症を予防するための教室、「はつらつ健康教室」です。
この教室は東北大学の川島隆太教授と子ども向けの学習塾「公文」を運営する株式会社公文教育研究会が共同で開発したものです。
週に1回、半年間に渡って開かれ初回の今日は倉敷市内に住む70代以上の7人が受講しました。
使用するのは普段公文で使っている教材の内容やサイズなどを高齢者向けにアレンジしたプリントです。
内容は読み書きや足し算や引き算といった計算など簡単なものばかり。
実は簡単な問題こそ、脳を活性化させる効果が高いそうです。
教室サポーターを担当する玉島信用金庫の職員たちの指導のもと、読み書きの問題も声に出して音読ししっかり脳を鍛えます。
なかでも受講者が熱中していたのが公文が開発した「すうじ盤」です。
数字が書かれた磁石のコマを並べていくもので、普段は幼児が数を学ぶときに使われますが、実は高齢者の認知症予防にも役立ちます。
受講者はできるだけ早いタイムをめざして真剣な表情で挑戦していました。
この取り組みは全国の自治体や企業で行われていますが金融機関では玉島信用金庫が初めて取り入れました。
2019年から本店で2021年からは西支店でも開講しその受講者のほとんどが今もなお通い続けているほど好評なことから、今回新たに倉敷地区での開催を決めました。
受講者は今後も毎週水曜日に集まりトレーニングを続けるということでコミュニケーションの場としても期待できそうです。