倉敷市児島の備前焼作家谷𠮷孝之さんの作品展が天満屋倉敷店で開かれています。
会場には、谷𠮷さんが制作した花器や酒器など約100点が並びました。
倉敷で生まれ育った谷𠮷さんは、子どもの頃から馴染みのある備前焼に携わりたいという思いから32歳の時にサラリーマンをやめ、陶芸の道に進むことを決意。
倉敷芸術科学大学へ進学し、36歳から備前焼作家として活動を始めました。
谷𠮷さんの作品の特徴は表面に段をつけるように削った「鎬」です。
直線でシャープな段をつけることで、作品に鎧のような力強さを持たせています。
同じ鎬を施した作品でも色や大きさによって見え方は違います。
作品の色味は釜の中の酸素量で左右され、酸素が多いと明るいものに、少ないと暗く深みのある仕上がりになります。
また、メタリック色味の作品は1200度の窯で焼いているものを取り出しもみ殻に入れて作りました。
今回は、新たに手びねりの作品を出展し、これまでとは違った土の柔らかさを表現しています。
谷𠮷孝之さんの作品展は今月(4月)10日(月)まで天満屋倉敷店で開かれています。