早島駅のバリアフリー化を含む駅周辺の整備事業について早島町が初めて住民説明会を開きました。
総額14億円を超えるビッグプロジェクトですが、町はこれまでの経緯など事情を説明し、町民に理解を求めました。
23日に開かれた住民説明会には、会場の定員を超える70人の住民が集まりました。
このほど実施設計が進んだことから、具体的な早島駅周辺の整備イメージが示されました。
新しい駅舎は、今の駅舎があるところから約50m岡山寄りの場所に、鉄骨2階建ての規模で建てます。
改札口は、児島方面の南側と岡山方面の北側それぞれのホーム手前に置きます。
切符を持たない人も利用できる屋根付きの自由通路には階段とエレベーターを設け、雨の日でも濡れずに南北を行き来できます。
駅舎の前には、住民の交流スペースとして音楽練習や会合などに使える室内空間と、イベントにも活用できる広場を整備します。
新しい駅舎の整備に伴い、南口を新たに設け、ロータリーや駐車場も造ります。
参加した住民からは、質問や意見が相次ぎました。
まず声が上がったのは、これまで住民説明会が一度も開かれなかったことでした。
また、議論になったのが、総額14億円を超える工事費です。
ホームの両側にエレベーターだけ付ければ金額が抑えられるという意見が複数上がりました。
早島町では、20年ほど前から駅のバリアフリー化を目指していましたが、利用客が少ないことなどから、JRとの調整がうまくいきませんでした。
そこで、町は方針を転換。
駅の周辺を整備することで得られる国の補助金を活用して、駅舎をバリアフリー化しようと考えました。
補助金がもらえれば、総額の半分以上国の負担となり、町の負担はおよそ6億7500万円と見込んでいます。
早島町では、2024年度から工事に着手し、2025年度中の完成を目指すとしています。
早島駅周辺拠点整備計画の住民説明会は、26日午後7時からも開かれます。(ゆるびの舎)