倉敷市児島の精神科医・吉村勲さんが、天満屋倉敷店で個展を開いています。
作品展のテーマは、黒への憧憬。
黒を基調に、赤や青などが交じり合う抽象画です。
これらの作品を手がけたのは、味野医院の医師・吉村勲さんです。
精神科医として、年間で延べ500人の患者と向き合います。
吉村さんは、その時の心の中の感情をキャンバスに描いています。
不安、あきらめ、絶望。
その中にも、ちょっとしたうれしさも。
このような感情を、目的や意図もなく表現しています。
油絵はおよそ25年続けていて、5年前から個展を開いています。
今回展示した28点は、今年に入って完成させた新作ばかりです。
キャンバスには、吉村さんが気に入った色しか使いませんが、今年はバイオレットや濃い緑といった、いままで表現したことのない色にも挑戦しました。
また作品展では、吉村さんの孫3人が描いた水彩画や毛筆も展示しています。
忙しくて会えないため、絵を通じて心の交流を図ろうと、小学生の孫の絵を飾っているそうです。
吉村勲さんの作品展は、天満屋倉敷店4階美術画廊で8日まで開かれています。
なお、吉村さんはあす5日、会場に滞在します。