4年ぶりの開催です。
船と港をテーマにした大型イベント「たまの・港フェスティバル」が開幕しました。
会場の宇野港第一突堤に、海上自衛隊の訓練支援艦「くろべ」が9年ぶりにやってきました。
港フェスティバルの目玉イベントとして一般公開され、多くの人が詰めかけました。
全長101m、重さ2200tの支援艦には、高いレベルの訓練に対応できる性能のレーダーや、ミサイルの射撃訓練で使われる航空標的機などを搭載しています。
船の前についている62口径76mmの速射砲を動かすデモンストレーションもあり、見学した人たちは熱心に見入っていました。
上空には、瀬戸内海周辺で活動する海上保安庁の中型ヘリコプター「せとたか」が駆けつけ、訓練支援艦「くろべ」とのコラボレーションを見せました。
また、陸上自衛隊の日本原駐屯地からは、第13高射特科中隊に所属する車両が並びました。
侵入する航空機を撃ち落とす車両などに乗って、子どもたちが記念撮影をしていました。
産業振興ビルにも、さまざまな船がずらりと並びました。
これはすべて模型です。
岡山船舶模型クラブのメンバーが手掛けました。
大型の豪華客船やフェリーなど、客室の中まで繊細に作られた模型に、子どもたちは興味津々。
木造の帆船も丁寧に組み立てられていて、訪れた人は思わず写真を撮っていました。
おなじみ、玉野の温玉めしだけでなく、日生のカキオコや津山のホルモンうどん、笠岡ラーメンといった県内のご当地グルメも会場に勢ぞろい。
訪れた人は舌鼓を打ちながら、船と港の魅力を感じていました。
たまの・港フェスティバルは、玉野商工会議所などで組織する実行委員会が主催して、1997年から始まったイベントです。
2020年から中断していましたが、今回は、玉野市の補助金が復活し、クラウドファンディングで集まった資金も活用して、4年ぶりに開催しました。
たまの・港フェスティバルは、あす28日(日)も、午前10時から開かれます。
支援艦「くろべ」に加えて玉野海上保安部の巡視艇「たまなみ」も一般公開されるほか、瀬戸内海のクルーズ体験も3つのコースが用意されます。
(大人1000~3000円)