国が準絶滅危惧種に指定しているミズアオイ。
倉敷市内で唯一ミズアオイが自生する倉敷川沿いで保全活動が行われました。
「ミズアオイ」は水辺に自生する植物で、秋になると青紫色の可憐な花を咲かせます。
最近では環境の変化により希少な存在となっていて、倉敷市加須山の倉敷川沿いは県内で唯一、ミズアオイを間近で見られる自生地です。きょうは、そんなミズアオイの成長をさらに促そうと県ミズアオイ巡視員と重井薬用植物園のボランティア16人が協力し湿地の草刈りを行います。
ミズアオイにしっかりと日が当たるよう背の高いマコモやヨシの草を鎌などを使って丁寧に刈り取っていました。
現在は芽生えの季節。
緑の葉が綺麗に育っています。
実は去年までここ10年ほどは、芽生えた葉がミズアオイの天敵のジャンボタニシに食べられてしまうなどほぼ全滅状態。
今年たくさんのミズアオイが順調に成長しているのには例年と違うある理由があります。
それがこの囲いに貼られた銅箔テープです。
ジャンボタニシが銅を嫌うという仮定の下今年の春、種まきをする際に、地元の人と協力して制作。
その結果、100株ほどのミズアオイがすくすくとしているということです。
ミズアオイは9月頃に花を咲かせ、その時期に合わせて観察会も開かれる予定です。




