倉敷美観地区を舞台にした大型イベント「ハートランド倉敷」が開幕しました。
今月27日まで、夕暮れの白壁の街に明かりを灯します。
大原美術館前の今橋で、倉敷小町の2人がたいまつに火を灯し、ハートランド倉敷の開幕を告げました。
例年ゴールデンウイークに倉敷美観地区を賑わせていたイベントですが、観光客の密集を防ぐなどの理由から、去年に続き、夏の夜に開催しました。
午後7時を回ると、倉敷川沿いの柳がライトアップされます。
橙色の行灯が川面に映える幻想的な景色が広がります。
※27日(日)まで
毎日午後7時~午後9時
注目は、プロジェクションマッピング。
2024年度末にグランドオープン予定の児島虎次郎記念館です。
銀行として大正11年に建てられた洋風建築は、国の登録有形文化財に指定されています。
倉敷の春夏秋冬と、大原美術館の絵画をコラボレーションさせた約5分のストーリーを、レトロな建物に映し出します。
※土・日曜と14・15日限定午後7時30分~午後9時
倉敷アイビースクエアでは、紡績工場の面影を残す石畳の通りをカラフルなLEDで照らし、幻想的な雰囲気に包んでいます。
そして、約75年前から植えられているメタセコイアをライトアップ。
3mを超える幹回りで、高さは20m。
明かりに照らされ、日中と違った表情を見せています。
※27日(日)まで毎日午後7時~午後9時
倉敷物語館では、提灯と希莉光あかりが楽しめます。
すべて紙で作られた希莉光あかり。
光と影の奥深さを感じられます。
今回は倉敷の町家をテーマにレイアウトしていて、美観地区の風景を取り入れた切子もあります。
竹あかりも、和の雰囲気を演出しています。
※27日(日)まで
毎日午後7時~午後9時
また、美観地区入り口にある倉敷市立美術館でも、光を放っています。
1階のエントランスホールに登場したのは、全長9mのナマズ型バルーン。
天を泳ぐナマズの素材はすべてナイロンです。
センサーに手をかざすと、体の色がカラフルに光ります。
尻尾や胴体も動きます。
倉敷芸術科学大学芸術学部の大屋努准教授などがプロデュースした作品で、倉敷で展示されるのは初めてです。
※月曜休館
土・日曜は午後9時まで
夏の夜を彩る「ハートランド倉敷」は、27日までです。
なお、期間中は、切子ちょうちんづくりなどのワークショップも行われています。
ワークショップ(参加料必要)
▼「切子ちょうちん」
27日までの土曜・日曜と14・15日
午後5時30分から
倉敷物語館
▼「あかりうお」
19日(土)午前9時~
倉敷市立美術館
▼「キャンドルなまず」
20日(日)午前9時~
倉敷市立美術館