地元にゆかりのある若手作家を紹介する倉敷新鋭作家選抜美術展がきょう(9日)から始まりました。
倉敷新鋭作家選抜美術展は倉敷にゆかりのある期待の若手作家にスポットを当て紹介しようと1999年から行われていて今回で26回目です。
今回選抜作家に選ばれたのは銅版画の内田祥平さん、垣内真希子さん、武才さん、丸山智代さん。
切り絵の辻さん、木工芸のフジワラユキさん、備前焼の谷吉孝之さんの7人です。
銅版画作家の内田祥平さんは倉敷市阿知に工房を構え制作活動を行っています。
彫刻刀を使って銅板に直接線を彫り込んだり薬剤を使って銅板を科学的に腐食させ溝や線を作ったりして版を作り色を重ねて印刷します。
内田さんの作品は一版多色刷りで色彩豊かな作品が特徴です。
切り絵作家の辻さんは倉敷市大島で制作活動を行っています。
折り紙のような質感の表が黒く、裏が白い紙にカッターナイフを用いて主に、動物や植物をモチーフに作品を制作しています。
紙を切り抜いて作ったとは思えない非常に繊細な作品に仕上げられています。
備前焼作家の谷吉孝之さんは倉敷市児島で育ち現在も児島で制作活動を行っています。
谷吉さんの作品は表面を削り、稜線を見せる鎬の技法が特徴です。
上下または、隣同士で鎬の向きを切り替える独自の表現は唯一無二であたかも鎧のように見えることから「鎧鎬」と命名した力強い作品が並んでいます。
第26回倉敷新鋭作家選抜美術展は倉敷市立美術館で14日日曜日まで開かれています。




