今月28日と29日倉敷市児島の塩生地区で、天狗に笹で叩かれると健康になるという「べちゃ祭り」が4年ぶりに行われました。
天狗の面を付けた「べちゃ」が、塩生地区の公園や道路に現れました。
手には笹を持ち、子どもたちを見つけると全速力で追いかけます。
小さな子どもが怖がっても容赦なく近づいてきます。
塩生神社の秋祭りとして行われる「べちゃ祭り」。
地区で繰り広げられる鬼ごっこのようなこの祭りには、どのような願いが込められているのでしょうか。
起源を辿ると神社ができた1558年(永禄元年)までさかのぼるそうです。
疫病退散の力を持つ塩生神社の神の化身がべちゃです。
そのため、べちゃに叩かれると「1年間無病息災で過ごせる」「足を叩かれると足が速くなる」などの言い伝えがあります。
しかし、実際笹で叩かれるとかなり痛いようです。
長年続くこの祭りは、べちゃから逃げていた子どもたちが数年後べちゃとなって代々続いてきました。
地元の住民にとっては塩生の秋に欠かせない行事ですが、新型コロナの影響で中止が続いたため4年ぶりの開催となりました。
このほか、塩生地区の上下、奥田淵、南の3つの地域が青年団による千歳楽や子ども千歳楽、神輿を繰り出し、祭りを盛り上げました。