倉敷市を拠点に活動する版画グループ「倉敷版の会」の作品展が、倉敷市立美術館で開かれています。
倉敷版の会のメンバー10人が制作した作品約60点が会場に展示されています。
1年の成果を披露する場ですが、今回20回目の作品展を記念し、過去の名作を合わせて紹介しています。
メンバーが制作に用いるのは、銅の板にインクを塗って刷る銅版画と、アルミ板を使って水と油の化学反応により色をつけるリトグラフの2種類です。
細川一成さんが手掛けたこちらの銅版画は、駅で電車を待つ人をスケッチしたものです。
銅の板に錆を出して背景の濃淡を生み出し、インクをふき取る量を調整することで独特の雰囲気を表現しています。
小野将八さんの作品は、15年以上向き合う花のデッサンを元にしたリトグラフが目を引きます。
一つの色に原則1枚の版画板を使うため、中には10枚以上使って表現した作品もあるそうです。
倉敷版の会の会長田中良治さんは、現代アートのリトグラフを出品。
ウクライナをはじめとした世界で相次ぐ紛争を題材にした、メッセージ性のある作品を仕上げました。
このほか、風景や動物など、メンバーが自由な発想で描いた作品ばかりです。
倉敷版の会の初代指導者だった版画家の三宅幹一郎さんが去年亡くなったのを受け、追悼する展示も合わせて行っています。
作品展は11月5日までです。




