次世代の乗り物として注目される「空飛ぶクルマ」を間近に見学できる国内初の施設が、倉敷美観地区の近くにオープンしました。
「空飛ぶクルマ」を倉敷市民や観光客に知ってもらい、子どもたちの夢を育む拠点として位置づけます。
倉敷中央通り沿いの美観地区入り口近くに登場したガラス張りの建物。
この中に展示してあるのが空飛ぶクルマです。
中国のイーハン社が開発した自動運転航空機「イーハン216」。
2021年に日本国内で初めて屋外での試験飛行に成功し、今年2月には人を乗せた状態での試験飛行も初めて実現させました。
この機体を導入した倉敷市水島地域を拠点に航空宇宙に関連ビジネスの開発を目指す団体一般社団法人MASCが、市民や観光客に広く取り組みを知ってもらおうと、「空飛ぶクルマ展示場」を整備しました。
施設では、展示されている機体に乗ることができます。
また、VR=仮想現実で空飛ぶクルマを体感するコーナーもあります。
MASCが観光目的での飛行を目指す瀬戸内エリアの景色が目の前に広がります。
きょう(10日)行われたセレモニーでは、MASCの会員など50人を超える関係者が出席し、テープカットをして「空飛ぶクルマ」発信拠点のオープンを祝いました。
セレモニーに合わせてMASCは、愛知県のSkyDrive社が開発中の空飛ぶクルマ「SD―05型」を購入することを発表しました。
この機体は、パイロットを含めた3人乗りで、来年製造に着手。
試験飛行を経て、2025年の大阪・関西万博でお披露目されます。
MASCには2026年までに納品される見込みで、購入予約という形できょう(10日)契約を締結。
お互いに瀬戸内での観光運航や離着陸場の開発など、事業化に向けて連携、協力することを確認しました。
なお、空飛ぶクルマ展示場の入場は有料で、オープンを記念して12日(日)まで無料で見学できるということです。
料金:一般500円小中高生200円