玉野市は、有害鳥獣対策でイノシシの捕獲を行う地元の猟友会に補助金の一部を支払っていなかったとして、2018年から4年間の未払い分378万円あまりの補正予算を組み、きょう(14日)の臨時議会に提案、可決されました。
提案した予算は、2018年から2021年の間、いずれも1月から3月に玉野市の猟友会が捕獲した468頭分の補助金のうち、国と県の支給額にあたる378万8000円です。
国と県の補助金は、玉野市が申請することになっています。
市は、1月から3月の国と県の補助金について捕獲頭数が少なく、補助金申請のタイミングが他の時期と異なることなどを理由に、猟友会との協議の上で申請しなかったと主張。
一方、猟友会はその認識がないと反論し、今年5月に損害賠償を求める調停を玉野簡易裁判所に申し立てました。
その結果、未払い分378万円あまりを解決金として支払う調停案が示され、市が同意しました。
国と県の補助金申請は時期をさかのぼって行えないため、市が支払います。
提案を受け市議会では、再発防止を求める意見が相次ぎましたが、全会一致で可決しました。
市によると今月20日に調停が成立する見込みで、そこから3週間以内に未払い分の補助金が市から猟友会に支払われます。
なお市では、関係した職員の懲戒処分を検討するなど、厳正に対処する方針を示しました。