5月は「自転車月間」です。
サイクルマナーアップモデル校の水島中学校で、自転車の事故で娘を亡くした遺族による講演会が行われました。
水島中学校の全校生徒に講演を行ったのは、12年前の2012年、岡山市内で発生した交通事故で娘をなくした秋田明美さんです。
当時14歳だった明美さんの娘さんは、学習塾から自転車で帰宅中、交差点で自動車にはねられ亡くなりました。
自転車に乗っている間、ヘルメットは着用していなかったそうです。
明美さんは、ヘルメットを被っていなかったことの後悔や、わが子を失った親の気持ち、命の大切さなどを語りました。
この講演会は、水島署がサイクルマナーアップモデル校に委嘱している水島中学校を対象に、自転車利用者としての交通安全意識を養ってもらおうと5月の「自転車月間」に合わせ開きました。
講演のあとは水島警察署の職員による交通安全講習が行われ、VRを使った事故の疑似体験のほか、自転車の交通ルールなどが伝えられました。
水島警察署によると去年、岡山県で自転車が関係する人身事故は人身事故全体の約4分の1にあたる1146件で、死亡は6人です。
そのうちヘルメットを被っていなかった人は4人でした。
ヘルメットの着用率は全国平均が13・5%、岡山県はそれを下回る7.4パーセントとなっていて、自転車運転時のヘルメット着用を呼びかけています。