8日、玉野市の三菱重工マリタイムシステムズが海上保安庁向けに建造を進める大型巡視船の命名・進水式が行われました。
今回造られたのは全長120メートル、幅14メートル、総重量およそ3500トン、速力25ノット以上の(時速約46km)大型巡視船です。
およそ143億円かけて造られました。
進水式には、海上保安庁や三菱重工マリタイムシステムズの関係者などおよそ30人が出席しました。
巡視船は長崎県の西部に浮かぶ島々五島列島から名前をとり「ごとう」と名付けられました。
海上保安庁を代表して彼末浩明海上保安監が綱を切断し進水させました。
配属先はまだ決まっていませんが、尖閣諸島周辺での巡回に配属される予定で領海警備や海上犯罪の取り締まり、海難救助などの任務に就くことを想定しています。
「ごとう」には電光掲示板で外の船に指示ができる停船命令表示装置や、消火や日本が持つ海域で漁などの違法行為を行う外国船に退去を促すなどの役割を果たす遠隔放水銃が搭載されます。
玉野市で海上保安庁に引き渡される3500トン型の巡視船は「ごとう」で4隻目です。
「ごとう」は今後内装工事などが行われ、2025年度内に海上保安庁に引き渡される予定です。