版画作品の魅力を伝えようと岡山県立大学の学生や倉敷市立美術館の講座生による作品展が総社吉備路文化館で開かれています。
版画は素材や使用する紙刷り方などによって様々な表情を見せます。
会場には、木版画、紙版画など約40点が並びました。
総社吉備路文化館では、版画の魅力を伝えるシリーズ展示としてこれまで9回行っていて、今回が最後の作品展となります。
テーマは「版を超えてゆけ!」。
制作者がこれまでに版画で表現したことのない世界に挑戦しています。
こちらは、岡山県立大学保健福祉学部子ども学科の学生が作った共同作品「なかよしどうぶつ」です。
何枚も紙を重ねて凹凸をつけ微笑ましい動物の世界を完成させました。
「重なる カラー」と題したこちらの作品は木版回転刷りという技法で正方形の版に黄色をつけて刷り90度回転させて赤色をつけて2度目を刷ります。
何度も重ねることで想像をこえた世界が現れるといいます。
会場には、倉敷市立美術館の講座生と県立大学の学生を指導する関崎哲教授の作品や、総社市が所蔵する版画のコレクションも展示されています訪れた人は繊細なエッヂングの技法を用いた作品や多色刷りのリトグラフなど版画の面白さを感じながら作品に見入っていました。
版画作品の魅力を伝えるシリーズ展示「版表現の楽しみ」は総社吉備路文化館で11日(日)まで開かれています。