今月の「児童虐待防止推進月間」にあわせ、倉敷警察署と倉敷児童相談所が合同対応訓練を行いました。
「隣の家から子どもの泣き声がよく聞こえる」と、近所の人から児童相談所虐待対応ダイヤル「189」に通報があり、児童相談所の職員が家庭訪問する想定で、ロールプレイング訓練が行われました。
虐待の事実がないか、子どもの安全確保を理由に援助要請を受けた警察官も同行し、子どもの面会を試みます。
子どもへの虐待行為は確認されませんでしたが、児童相談所の職員は、しつけと称する虐待行為に発展しないよう、両親の悩みを聞き出しました。
そして児童相談所は虐待の一時保護だけでなく、養育相談も多く受け付けていることも知らせました。
岡山県内で警察から児童相談所に通告した虐待の件数は、直近2024年で1142件ありました。
このうち身体的な虐待は293件あり、63人が検挙されています。
また、児童相談所の職員が保護者から暴力を受ける可能性も考慮して、護身術の訓練も行われました。
間合い、さばきといった攻撃から身を守る動作を、警察官の指導を受けながら習得しました。
合同訓練は来年以降、他の地域でも開催したいということです。




