空飛ぶクルマの実用化にまた一歩近づきました。一般社団法人MASCが所有する「空飛ぶクルマ」の大型機が、飛行エリアを拡大しての試験飛行を行いました。
テストフライトを行ったのは一般社団法人MASCが所有する空飛ぶクルマ「V2000CG」です。
垂直に離着陸するためのプロペラ10枚と推進力を使って水平飛行するためのプロペラ3枚を使って飛行するリフトアンドクルーズ型と呼ばれる大型の機体で最長250km飛行できます。
テストフライトでは、岡山市の岡南飛行場を発着点に児島湖の上空およそ6.3kmの距離を最高速度150kmで5分間かけ往復しました。
人や荷物は乗っておらず、あらかじめプログラムしたルートで飛ぶ自動運転での試験飛行です。
地上80mの高さで飛ぶ様子を地域住民を含めたおよそ80人が見守りました。
岡南飛行場での試験飛行は2回目で、今回は飛行エリアを拡大し機体性能を確かめました。
この空飛ぶクルマには350kgの荷物を載せることができます。
一般社団法人MASCでは、有事の際の物資輸送や瀬戸内海の観光振興など空飛ぶクルマを用いた地域産業の振興を目指しています。
MASCは2028年度までの空飛ぶクルマの実用化を目指し、飛行エリアの拡大や輸送荷物の積載などをした状態での試験飛行を行っていきたい考えです。




