倉敷市の建築士たちが、中心部にある空き家を改修し、まちの拠点をつくるプロジェクトをスタートさせました。
その一環で、老朽化した建物でも命を守る効果が高いとされる耐震シェルターを設置する工事が行われました。
倉敷市立美術館の隣に建つ築63年の古民家です。
木造2階建てで、10年ほど前から空き家になっていました。
このほど、岡山県建築士会倉敷支部が無償で譲り受け、まちの拠点として活用することになりました。
まわりの建物に調和するよう外観を改修するほか、2階にテラスを設けて町並みを一望できるようにします。
さらに、安全性を確保するため、建物の1階に耐震シェルターを組むことにしました。
職人4人の手で工事が始まりました。
およそ7畳分の広さになる2つのシェルターを組み立てます。
土台に張り付けた黒いパッキンは、湿気を防ぐためのものです。
続いて、四隅に合計8本の柱を立てます。
1本50キロを超える重さです。
柱を組んだら、梁をかけます。
そして、この黒い金具が、耐震性能を高くするポイントです。
直径16ミリの太いドリフトピンを打って柱同士をつなぎ合わせ、シェルターの耐久性を上げます。
今回用意したシェルターは、震度7の揺れにも耐えられる工法を用いていて、建築基準法で定められた1.5倍以上の耐震強度を持つそうです。
そして、シェルターと壁の間に隙間をつくっているのも理由があります。
倉敷市では、1981年5月31日より前に着工された木造住宅で、耐震シェルターを設置する場合、工事費の半分、80万円を上限に補助を受けられます。
県建築士会倉敷支部では、来月からこの耐震シェルターを一般に公開して、防災対策を呼び掛ける考えです。
なお、シェルターの設置を含めた建物の改修には、建築士の出資や倉敷市のまちづくり基金を活用しています。
しかし、工事費用の一部が足りないため、クラウドファンディングで資金を募っています。
詳しくは、建築士会倉敷支部のホームページをご覧ください。




