疫病退散のご利益がある高梁市の木野山神社などに納められているオオカミの像のパネル展が倉敷考古館で開かれています。
倉敷美観地区の倉敷考古館には、木野山神社やその分社に奉納されているオオカミ像の写真が展示されています。
木野山神社は、幕末から明治にかけて流行したコレラを封じるとして、信仰を集めました。
明治以降、県南部を中心に100ヵ所を超える分社が建てられ、倉敷美観地区などにも祀られてきました。
現在でも県内およそ10ヵ所に オオカミ像が残っています。
こちらは、浅口市鴨方町の分社に納められている現在は窯が絶えてしまった里庄町伝統の大原焼で作られた像です。
大きさはおよそ30センチですが、迫力のある表情が特徴的です。
そのほか、トカゲのような表情をしたものや、瓦で作られたものなど、人々が疫病に対する不安を和らげようとして納めた個性豊かなオオカミたちが展示されています。
パネル展「キノヤマサマとオオカミたち」は、今月31日(日)まで開かれています。