江戸から昭和の時代にかけて倉敷市を襲った自然災害を古文書や写真などの資料で振り返る展示会が、真備支所で開かれています。
地震、洪水、高潮、干ばつなどの自然災害を、起きた年代ごとに分けて紹介しています。
資料は、倉敷市歴史資料整備室が所蔵するものを含め、およそ100点あります。
最も古いものが江戸時代中期の享保6年、今から301年前の大洪水です。
当時は東西高梁川の中洲にあった西阿知、片島、中島を中心に広い範囲が浸水しました。
古文書には、下流に流れてきた人やものを救出した様子などが記録されていて、昔も今も災害の時は助け合っていたことが伺えます。
また、嘉永3年、倉敷市東部の大半が水に浸かった洪水では、被災者への支援が記録されています。
展示には、真備地区に被害をもたらした被害も含まれています。
こちらは、明治13年に記された真備町有井地区の洪水被害をまとめた調査表です。浸水の深さや世帯ごとの
家族構成などが一世帯ごとにまとめられています。
さらに13年後にも洪水被害があり、河川の改良を要望する動きも、資料から読み取れます。
倉敷市の自然災害に関する歴史資料展示会は、6日まで開かれています。
会期中は毎日午前と午後の2回、歴史資料整備室の職員によるミニ解説会もあります。