岡山県出身の芸術家を父に持つ5人の美術作家たちが結成したラピス会の作品展が天満屋倉敷店で開かれています。
布アートに備前焼、ジュエリー、吹きガラス、そして絵画まで全く違う5つのジャンルで活躍する5人の芸術家たちの作品、約350点が集まりました。
メンバー5人全員が岡山県出身の芸術家を父に持つという共通点の元結成したラピス会。
年に1回、それぞれの作品を持ち寄ってこの5人展を開いています。
ガラス工芸家の松島巌さんの娘、松島千紗さんは医療用の包帯などを染めて作品を作る、布アート作家として活動しています。
新作のカラフルな花のほか、古代エジプトのワニのミイラからインスピレーションを受けたという作品まで布の素材を生かした作品がならびます。
「倉敷ガラス」を生み出した小谷眞三さんの長男小谷栄次さんは、倉敷ガラスのイメージカラー、緑がかった青色のものはもちろん、足にカラフルな色をあしらった遊び心溢れる作品も手掛けています。
陶芸家の父、金重晃介さんに続き備前焼作家として活躍する金重潤平さんは、伝統的な茶器や湯呑のほか、マグカップやティーポットなど、日常使いできる作品にも取り組んでいます。中に敷いた藁と粘土との
化学反応などでできる模様や焼く時の温度や並べ方の違いで唯一無二の作品が完成するのが備前焼の魅力だといいます。
その他にも、金属ならではの繊細な形のジュエリーを手掛ける内山直人さんの作品や青を基調としたくすんだ色みが特徴の児島慎太郎さんの風景画など5人それぞれの個性溢れる作品が並んでいます。
第12回 ラピス会展は29日(月)まで天満屋倉敷店で開かれています。