女流将棋のタイトル戦大山名人杯倉敷藤花戦三番勝負の第二局が26日、倉敷市で行われました。
里見香奈倉敷藤花が挑戦者の西山朋佳女流二冠を退け、新記録となる8連覇を達成しました。
第一局を落として後がない挑戦者の西山朋佳女流二冠。
里見香奈倉敷藤花との対戦成績は、通算24勝25敗とほぼ互角で、将棋関係者も熱戦に期待を寄せます。
午前10時から指された第二局。
立ち合いは、16年前に倉敷藤花のタイトルを手にした斎田晴子女流五段です。
序盤は先手・里見倉敷藤花が先に仕掛けますが、西山女流二冠がうまく受け止めます。
午後からは、3年ぶりにホールでの公開対局。
中盤から西山女流二冠が攻め続け、優位に立ちます。
持ち時間を先に使い果たしたのは里見倉敷藤花。
しかし、ここから終盤の粘り強さを見せます。
結局119手で西山女流二冠が投了。
辛抱して守り、最後に攻め切った里見倉敷藤花が逆転勝ちし、三番勝負2連勝で、タイトル防衛を決めました。
タイトル獲得は通算13期で過去最多を更新。
そして、清水市代が22年前に記録していた7連覇を抜いて、8連覇を達成しました。
また歴史を塗り替えた里見倉敷藤花ですが、いつもどおり謙虚でした。
一方、倉敷藤花に初挑戦の西山女流二冠は、惜しくもタイトルに届きませんでした。
里見女流五冠が倉敷で初めてのタイトルを獲ってから今年で14年。
倉敷藤花の記録を今後どこまで更新するのでしょうか。
そして牙城を崩す挑戦者がいつ現れるのでしょうか。