「空飛ぶクルマ」プロジェクトが、一歩前進です。
倉敷市水島地域への航空宇宙産業クラスターの実現に向けた研究会「一般社団法人MASC」が、人を乗せた状態での試験飛行を17日大分県で行いました。国からの許可を受けて屋外で人を乗せて飛ぶのは国内初です。
大分市のケーブルテレビ局J:COM 大分ケーブルテレコムの取材です。
「空飛ぶクルマ」は、ドローンなどの技術を応用して人や物を乗せて飛ぶ航空機です。
この日は中国のメーカーが製造する高さ1.7メートル、幅5.6メートルの機体が使用されました。
試験飛行を行ったのは、倉敷市の中小企業などで組織する「一般社団法人MASC(マスク)」です。
公共交通の維持を目的に、「空飛ぶクルマ」など新たな乗り物の調査を進める大分市が場所を提供。
関係者や大分市立神崎小学校の児童など376人が見守る中、試験飛行が行われました。
「空飛ぶクルマ」が、国の許可を受けた屋外で有人飛行を行うのは国内で初めてです。
人工島を離陸した機体は、反時計回りに円を描くように田ノ浦ビーチ上空を旋回。
約400メートルを3分31秒かけて自動で飛行しました。
試験飛行のあとには、止まっている機体に小学生が乗り込む体験が行われ、児童たちは興奮した様子で機内を観察していました。
おととし(2021年)6月に日本で初めての無人飛行を成功させてから約1年半。
今度は屋外で人を乗せての試験飛行、日本初で見事成功しました。
今後は岡山県内で試験飛行を計画しているということです。
目標としている2025年の大阪・関西万博での有人飛行実現に向けて、さらに期待したいですね。