きょう5月5日は「端午の節句」です。
「菖蒲の節句」ともいわれています。
この日にあわせ、倉敷市の植物園でショウブの花を観察する会が開かれました。
湿地に咲く、鮮やかな紫色の花。
これは、ショウブの花ではなく、カキツバタです。
アヤメは、カキツバタと似ていますが、乾いた土に咲きます。
(片岡園長)
「アヤメと呼ばれていたのはもともとショウブの方なので」
ショウブの葉っぱはカキツバタとよく似ています。
花らしきものが見当たりませんが、これが花です。
小さな花が集まってできた穂のような形です。
観察会では、重井薬用植物園の片岡博行園長が、アヤメとショウブの関係について解説しました。
(片岡園長)
「訓読みするとアヤメです音読みするとショウブです現在ショウブというとこういうもの(花ショウブなど)を思い浮かべるがこういう形の花は全部アヤメ科の植物こちらはショウブ科」
片岡園長は、アヤメ科の植物が花ショウブと呼ばれるようになった歴史的背景などを解説。
端午の節句に合わせて入る「しょうぶ湯」の正しい作り方も紹介しました。
そして、参加者にショウブをプレゼント。
好みの株を切って、持ち帰っていました。
なお、重井薬用植物園の湿地は、トキソウの花が咲き始めるなど、初夏への移ろいを見せています。
植物園が開いている日に予約すれば、園内を無料で見学できます。
(詳しくはお問い合わせください)