江戸時代に倉敷村の庄屋を長く務めた小野家の古文書や絵図が倉敷市の真備支所で公開されています。
小野家は江戸時代初期から長い間、倉敷村の庄屋を代々務めていました。
有力商人たちをけん引した小野家の古文書や絵図などおよそ70点が倉敷市の真備支所に展示されています。
中でも注目されているのがこちらの書状です。
この書状は徳川家康から備中国奉行に任命された小堀正次が小野助右衛門に送ったとされる手紙です。
注目されている大きな理由が、“くらしき”の文字が書かれているからです。
この書状は1601年から1604年の間に書かれたとされていて、“くらしき”という地名がでてくる古文書の中では一番古いとされています。
この展示会は江戸時代の倉敷村のトップにあった小野家について広く市民に知ってもらいたいと、資料を所蔵している歴史資料整備室が企画しました。
「小野家文書の世界―倉敷村の慶長から明治―」は倉敷市真備支所で今月5日(月)まで開かれています。