思わず体が動き出します。
倉敷西小学校のPTAが主催して、アフリカンミュージックを楽しむイベントが開かれました。
アフリカの伝統的な楽器バラフォンの音色です。
木琴の下にぶら下がるひょうたんが音の響きと広がりを出しています。
倉敷西小学校にやってきたのは、西アフリカ・ブルキナファソ出身のベノア・ミロゴさんです。
先祖代々音楽芸能を継承するグリオと呼ばれる家系に生まれ、若くから現地の伝統音楽に携わっています。
この日は、ベノアさんの音楽ユニット「バランゴマ」のメンバーで、アフリカンパーカッション奏者の山北のりひこさんとともに、アフリカの伝統音楽を披露しました。
この楽器は、タマンバーと呼ばれる太鼓です。
冠婚葬祭などの式典で演奏されます。
落とし物や迷子の呼び出しなどもこの太鼓を鳴らして数キロ先まで伝えることから、トーキングドラムとも呼ばれています。
そして、アフリカンミュージックの一番の特徴は、踊りです。
アフリカンミュージックの音色とリズムに誘われ、体育館がダンスフロアのように盛り上がります。
ベノアさんの出身地ブルキナファソでは、急激な治安の悪化が懸念されています。
伝統的な弦楽器・ンゴニを手に、ベノアさんは平和へのメッセージを込めた歌を届けました。
この催しを企画した倉敷西小学校PTAでは、子どもたちに音楽を通じて平和の大切さを感じてほしいと願っています。
アフリカの音楽を通じて会場には一体感が生まれ、最後は輪になって踊りを楽しみました。
演奏のお礼に、倉敷西小の子どもたちは、今年初めて出場する倉敷天領夏祭りで踊る「OH!代官ばやし」を、ベノアさんに披露しました。
倉敷西小学校は今年創立150周年。
記念の年に、思い出に残る音楽イベントとなりました。




