倉敷市立美術館で令和4年度新たに収蔵した作品を中心としたコレクション展が開かれています。
倉敷市立美術館には約1万1000点の作品が収蔵されています。
展示会では令和4年度に新たに加わった版画や絵画、工芸品などを中心に36点が公開されています。
岡山県ゆかりの作家から名の知れた作家の作品まで様々です。
こちらの作品は倉敷市出身の日本画家・池田遙邨が大正時代の終わりごろの水島を描いた作品です。
岡山県内をモチーフにした日本画が少ない池田遙邨の貴重な作品のひとつであり、今では見ることのできない水島の景色が堪能できます。
また、戦時中疎開していた娘に送った絵手紙も展示されています。
飼っていたペットの近況から戦闘機が上空を通ったことまで、当時の心境が垣間見えます。
そして、日本版画界を代表する銅版画家中林忠良さんのシリーズ作品も展示されています。
この作品では草や葉っぱを拾ってきて、それを紙の上に並べ、コピー機で印刷し、銅版画を作っています。
白黒で自然を表現していて、コピー機独特の味が楽しめます。
他にも、倉敷市玉島にアトリエを構える美術家高橋秀さんの作品も新たに2点加わっています。
コレクション展「新風礼賛―新収蔵作品を中心に」は来月(3月)10日(日)まで倉敷市立美術館で開かれています。
一般は210円、高校生・大学生は100円、小中学生は50円で観覧することができます。
また、今月24日(土)には学芸員によるギャラリートークが行われます。
(14時から30分程度、申し込み不要)