倉敷警察署は高齢者と接する機会の多い病院の職員に向け特殊詐欺被害防止を呼びかける講習会を開きました。
講習会は、倉敷成人病センターで今年から働く新入職員の研修の一環として行われました。
倉敷警察署管内で去年1年間に報告された特殊詐欺の被害は23件で被害総額は約4500万円です。
また、県全体でみると被害件数は前の年より20件多い182件で、被害額は6億円を超えています。
被害者の6割が高齢者であることから倉敷警察署は高齢者と接することが多い病院の職員を対象にした講習会を行いました。
講習会ではまず、手口が増え続けているインターネットやSNSを使った詐欺の種類を紹介し被害を防ぐには小さな気づきを見逃さず慌てず対応することが大切だと説明しました。
また、詐欺被害の入り口になりやすい固定電話について知らない番号は留守番電話で対応することや国際電話からはかけられないように設定するなど被害防止のためのポイントを説明した上で高齢者に注意喚起してほしいと呼びかけました。
また、成人病センターからの要望でさすまたの使い方や腕や胸ぐらをつかまれた時の逃げ方を学ぶ護身術の指導も行われました。