大きな揺れが来たときの初期対応動作を確認する倉敷市一斉地震対応訓練が今朝、初めて行われました。
午前9時。
FMくらしきやKCTのテレビ放送などで訓練開始の合図が放送されました。
「まず低く、頭を守り、動かない」という三つの行動で、ケガをしないよう身を守る訓練です。
事前に参加を表明した団体の数は1096団体、8万9649人で、一般市民も含めると10万人近くが訓練に臨んだということです。
1分間の訓練終了後、参加団体によっては、追加の訓練や備えの確認も行いました。
連島北小学校では、全校児童93人がクラスごとに校庭へ避難しました。
学校では定期的に地震や火災を想定した訓練を行っていて、今回は緊急地震速報が聞こえたらすぐに自分で身を守る行動をとることをポイントに行いました。
去年8月に市と防災協定を結んでいる倉敷市四十瀬の製造業の会社では、災害時の備蓄品を確認しました。
50人が3日間暮らせる食料や日用品などを備えていて災害時には一時避難所として地域の人たちを受け入れます。
倉敷市役所の防災危機管理室では、職員23人が災害対策本部の設置訓練を行いました。
本部の立ち上げ準備を行うもので、電話線やパソコンのインターネットをつなぎ、内線や外線、県の防災システムにつながるかどうかの確認や、満潮時刻や日の入り時刻などの基礎情報を調べホワイトボードに記入するなどして、市内の情報収集が行える体制を整えました。
また、本庁と各支所を結ぶテレビ会議システムやドローンを活用しながら市内の道路や公共施設の被害状況をまとめました。
いち早く市民に避難情報が出せるように川や山に異常がないか最優先で確認し、共有することも再確認しました。
倉敷市では、指定した時間に訓練できなかった市民に対して、都合の付くときに身を守る1分間の訓練を実施してほしいと呼びかけています。