人形と髪飾りのコレクション展が、国登録有形文化財の旧中山家住宅で開かれています。
生き生きとした表情の農村人形や、華やかな飾りがついたかんざし。
旧中山家住宅の2つの蔵には、倉敷市玉島に住む内藤 大一郎さんのコレクションおよそ3万点の中から1000点以上が並んでいます。
内藤さんは、20代のころお土産として張り子を集め始めたのをきっかけに50年以上にわたって衣装人形や髪飾りなどを収集してきました。
常設展となっている中蔵には、今では手に入れることが難しい貴重な作品が多く並びます。
こちらは、人間国宝の人形作家・平田 郷陽さんが手掛けた「桃太郎」。
およそ100年前に作られました。
そのほか、宮中などで好まれた御所人形や、貝がらや珊瑚をはめ込んだ芝山細工の櫛など現在は作り手が少なくなった品々も展示されています。
また、米蔵は季節展として、半年ごとを目安に内容を入れ替えます。
今回は雛人形や雛道具が中心となっています。
江戸時代から大正時代にかけて京都を中心に作られたとされる源氏枠御殿の雛人形などさまざまな年代や様式の雛飾りを楽しむことができます。
このコレクション展は、今月整備が完了したばかりの蔵の初の展示イベントとして企画されました。
「人形と髪飾り展」は、倉敷市連島町西之浦の旧中山家住宅で開かれています。
展示は、旧中山家住宅の入場料で鑑賞することができます。