民藝運動を推進し、将来の活躍が期待される個人団体を称える倉敷民藝館賞の贈呈式が行われました。
今回は倉敷市でい草を使ったかごなどを手掛ける須浪隆貴さんが受賞しました。
倉敷美観地区にある倉敷民藝館で行われた贈呈式には、関係者などおよそ40人が出席しました。
公益財団法人倉敷民芸館の大原謙一郎理事長が、須浪隆貴さんに表彰状と副賞30万円を贈りました。
大原理事長は、「地元の作り手が選ばれ、倉敷が民藝のまほろばとして生きていく一つの礎が据えられた」と喜びました。
また、伊東香織市長は、「須浪さんは日本の民藝をけん引される一人で、受賞は大変誇りに思います」と祝いました。
須浪隆貴さんは倉敷市に住む32歳で、い草製品を手掛ける須浪亨商店の5代目です。
いかごは3代目の妻である祖母の栄さんが、畳表などの製造で出た短いい草を使って編んだのが始まりで、隆貴さんも若いころいかご作りを手伝っていました。
そして、今から12年前の2014年隆貴さんがいかごの製造に専念。
伝統的な編み方を用いて、生活の中で使いやすい製品づくりを継承しました。
また、岡山県民藝協会の副会長を務め、現代における民藝の在り方を広く伝える活動を続けていることも評価されました。
倉敷民藝館賞は、初代館長・外村吉之介の業績を記念して、1994年から贈呈しています。
今回は全国から推薦された8件の中から選ばれたもので、倉敷市に関係する個人団体の受賞は14年ぶりです。
贈呈式に続き、須浪さんと倉敷民藝館の柳沢秀行館長による記念対談が行われました。
須浪さんが盛んに行う民藝品収集の原点は、アニメ・ポケットモンスターだったことなど、須浪さんの人柄や思いに迫りました。
倉敷民藝館では受賞を記念して、須浪亨商店のいかごや鍋敷き、瓶かごなど、製品の展示即売会を来月6日まで開いています。




