ガスや電気、水道といったライフラインが止まっている緊急時に備蓄食材をつかって調理する災害食の講座が倉敷市で開かれました。
災害食は、火や水をできるだけ使わずに普段に近い食事がとれることに重点を置いています。
非常食ばかりでは不足しがちな炭水化物や食物繊維など栄養面も工夫されています。
倉敷市子育て支援センターが主催したこの講座には市内の主婦など16人が参加しました。
缶詰や玉ねぎ、さつまいもなど、備蓄できる食品を使っておかゆやカレー、切干大根のサラダなどの作り方を学びました。
参加者は、ポリ袋の中に食材を入れて茹でるなど身近にあるものを活用して、洗い物を出さない工夫もしながら料理していました。
講師をつとめた日本栄養士会の細川良子さんは、「普段から備蓄食材をつかって日常の料理をしていくことが大切です」と話します。
講座ではこのほか、レトルト食品などの備蓄食を「エネルギーになるもの」、「自分の好きなもの」などのジャンル別に保管していくことなどが紹介され、参加者は非常時の備えについて学びました。