玉野市立中央公民館の災害ボランティア養成講座が開講しました。
参加者は豪雨災害で実際に被災した人の体験談に触れ、災害時の行動について学びました。
13人の講座参加者が取り組んだのは、『災害エスノグラフィー』です。
大規模災害の被災者の体験談を通じて災害を追体験することで、被災した時の具体的なイメージをするプログラムです。
この日は、2014年8月に広島市で起きた豪雨災害に遭った人の、発災直後から避難所生活までを語ったインタビューを読みました。
そこには「土砂災害が発生する直前は押し流される石や木がこすれ合い生臭い臭いがする」、「リーダーが多いと右往左往してしまう」といった被災者ならではの貴重な体験が記されています。
参加者は心に残ったことなどを蛍光ペンでマーキングしていき、特に重要だと感じたことを付箋に書き出した後グループで共有し、意見を出し合いました。
災害エスノグラフィーは災害の風化防止と教訓の発信に効果的とされています。
東日本大震災で被災した自治体でも職員の研修として積極的に実施されているそうです。
玉野市が主催する災害ボランティア養成講座では今回、初めて取り入れられました。
玉野市立中央公民館の災害ボランティア養成講座、次回は今月20日に行われる予定で、災害時の情報共有について学びます。