倉敷の町並みや暮らしを守り育てようと活動する住民組織が生活や景観保全を継承するための冊子をつくり、完成披露説明会を開きました。
こちらが、今回完成した冊子「くらしき伝建地区の未来へ」です。
倉敷伝建地区は倉敷美観地区とほぼ重なる地域です。
近年、町家が商業施設に変わるなどで町の賑わいを創出する半面、町の景観や、ゴミなどによって住民の暮らしに影響がでています。
そこで、住民組織の「倉敷伝建地区をまもり育てる会」が景観の価値や暮らしの作法などを改めて確認し未来に引き継ぐために、住民や関係者にむけた冊子を作成。
11日に完成披露説明会が開かれました。
冊子の制作は2006年から着手し、6年がかりで完成させたものです。
冊子には町並み保存や地区の歴史について記されているほか、「おき看板は原則一つまで」や、「のぼりは敷地からはみ出さない」などのルールやお願い事について、一目で内容がわかるようピクトグラムを使うほか、伝統色の落ち着いた色調でまとめています。
冊子は2000部印刷し関係者に配るほか、市内の図書館に置かれる予定です。