三菱自動車水島製作所で、人と環境に優しい働き方を目指し生産現場に導入する「からくり」の社内コンペティションが行われました。
「からくり改善®コンペティション」は、環境負荷の少ない「からくり」を活用して工場における作業の生産効率や安全性を向上しようと2018年から行われています。
利便性やアイデア性などの観点から評価され、上位に選ばれた作品は、全国大会である「からくり改善®くふう展」に出展していて、おととしは2位、去年は3位を受賞しました。
今年の社内コンペには、水島製作所や部品製作を担っている会社から14点が集まっています。
こちらは、「治具運搬ジグザグスライダー」という作品です。
塗装の専用金具を集める際に活用します。
また、以前は地面に置いていた箱を腰の位置にすることで、金具を入れる度にしゃがむ必要もなくなります。
こちらの作品は、電線を自動で巻く装置です。
往復運動ができるオリジナルのギヤを作り手巻きだと1時間かかっていた作業を8分まで短縮することが出来ます。
さらに、大型プレス機を停止した時にホイールがしばらく回転することを活かして発電機を回し、バッテリーの充電に充てています。
そのほかの作品も、小さな力で部品箱を運んだり、効率よく部品を分類したりすることができ、女性や新人、高齢の従業員など誰でも働きやすいアイデアが満載です。
出展された作品は審査され、来月13日に結果発表と授賞式が行われます。
全国大会「からくり改善®くふう展」は、11月に愛知県名古屋市で開催されます。