岡山県出身の人形作家、増田としこさんの作品展が倉敷市の工房IKUKOで開かれています。
仲良く、お揃いの着物を身にまとったお雛さま。
岡山県出身で現在は大阪府で人形作りをしている増田としこさんが製作しました。
会場には、色とりどりのお雛様のほか、兜をかぶった五月人形、手のひらサイズの昔懐かしいママー人形など増田さんが手作りしたおよそ40点の人形が並びます。
増田さんの作品の魅力は墨で描いた柔らかい表情。
長く可愛がってもらえるようにと笑顔でほっこり、微笑みかけるような表情に仕上げました。
そして、可愛らしさを出しつつ、伝統技法も大切にしています。
人形の胴体の部分は木を削って、顔の部分は桐塑という粘土を使って作った後、胡粉で丁寧に色付けしました。
着物に使われているのは江戸時代から明治にかけて作られた江戸縮緬という古裂です。
お雛様の衣装も対になるように生地を選び、生地の中でも特に美しい部分を贅沢に使うというこだわりぶりです。
増田さんは1年かけて人形を製作し毎年、ひな祭り前のこの時期に工房IKUKOでお披露目を行っています。
増田としこ 人形展は2月5日(日)まで工房IKUKOで開かれています。