総社市で、市内の近現代の建物を巡る歴史講座が開かれました。
「ふるさと歴史講座」には総社市内から8人が参加しました。
今回のテーマは「総社に残る近現代の建物」です。
参加者は旧清音公民館をバスで出発し、まずは総社市山田の菊池邸を訪れました。
菊池邸は江戸時代以降に造り酒屋や昭和に入ってからは病院を営んできました。
参加者は外から見学し建物の歴史を学びました。
続いて一行は種井地区をさらに北上し山を分け入った先にたどり着いたのは総社市延原の旧富山村役場です。
富山村は明治22年に宇山、種井、延原、槁の4つの村が合併し成立しました。
村役場は明治時代末頃に建てられ、総社市内に現存する最古の役場建築です。
1階は窓口や職員の部屋、2階は村議会が行われていたのではないかとされていて、役場としての機能を終えた後はしばらくは公会堂として地域の人が利用したそうです。
参加者は中を見学し、地域住民が使っていた名残を感じていました。
そして最後は総社商店街筋の近現代建築を学びます。
総社市総社のまちかど郷土館は、明治43年に総社警察署として建てられた洋風建築です。
外観は、十字の筋がいをむき出しにするなど独特のデザインが特徴です。
カウンターの支えは、元々のものと、新たに作ったものがみてとれ、改修をしながら現在に残っていることがわかります。
その後も総社商店街筋の町家や民家をめぐり、昔は何の建物として使われていたのかなどの説明を受けながら、総社の歴史を学んでいました。
ふるさと歴史講座は、清音公民館の講座として年3回開かれているものです。
コロナ禍では現地集合解散などで開催していたため、バスでの見学はコロナ前以来となりました。
次回のふるさと歴史講座は7月13日に開かれ日蓮宗の歴史について学びます。