倉敷市の装飾家能勢聖紅さんのオブジェが国指定重要文化財大橋家住宅を彩る「倉敷花もよい」がきょう(26日)から始まりました。
能勢聖紅さんは倉敷市にアトリエを構える装飾家です。
7年前から大橋家住宅での作品展示を行っていて今年は、大座敷2部屋分合わせて21畳の空間に幅6メートルを超える作品を飾りました。
作品が表現するのは「日光と月光」。
花とともに飾られている金と銀の屏風から着想を得て初めて、1つの作品で陰と陽を表現しました。
赤や黄色が印象的なこちら側が表すのは日光。
真っ赤なグロリオサに黄色の菊やユリ、それに自然薯のつるやうねりのある柳の枝など10種類以上植物を組み合わせています。
一方、月光は紫のモカラやギガンジューム白色の菊や蘭などを使い表現。
作品に絡みつく紺色の飾りは短い「い草」を束ねた根駒、銀色の飾りは観葉植物の葉に色付けしたものです。
それに、倉敷市のガラス作家が作ったオブジェや高梁川で採取した流木など独創的なものを組み合わせた作品となっています。
さらに今回は、能勢さんの作品に加え県外で活動する2人の作家の作品も展示します。
滝をイメージした装飾に山で採ってきたコケや木を組み合わせ自然の力を表現したalinksさんの作品と天井から降り注ぐ柳に丸い形の菊や胡蝶蘭それに鏡を使って月の宴を表現したfloy designさんの作品はそれぞれ台所と居間に並びます。
大橋家住宅を彩る「倉敷花もよい」は来月6日まで開催されています。
能勢さん在邸日
4月30日(火)
5月1日(水)
5月3日(金)~6日(月)
時間:13時~16時半