この春、岡山県立大学のデザイン学部を卒業・修了する学生たちの学びの成果を披露する展示が始まっています。
岡山市の天神山文化プラザで開催されている作品展には県立大を卒業・修了する約100人が1年かけて行ってきた研究の成果が並びます。
4年前の組織の再編によって新たに建築学科を加え3学科に生まれ変わった県立大のデザイン学部。
建築学科をこの春卒業するのはその1期生として学んできた学生で今回は、自分たちの理想の建物をデザインしました。
酒井希実さんはキャンパス内の新たな施設として地域交流の場を作ることを提案。
県大の豊かな自然と六角形の組み合わせで伝統と革新が融合した空間を作り上げました。
また、剣持信彦さんは総社市山手の造り酒屋三宅酒造の蔵をギャラリーとしても使える収納庫に変えました。
ビジュアルデザイン学科の展示ではイラストや写真、映像作品のほか商品開発を行った学生もいました。
森本芽衣さんが作ったのはその名も「郷土玩具のおへや」です。
全国47都道府県の郷土玩具を紹介するカードは切り離しができるようになっていて組み立てるとそれぞれの玩具の「おへや」が完成。
小さなころから郷土玩具が好きだった森本さんのこだわりが詰まっています。
高さ約3メートル。
存在感を放つのは工芸工業デザイン学科の本田勇さんの作品です。
学科で学んだテキスタイルの技術を生かし6色のクラフトバンドを編み込んだ自然を感じられる作品に仕上げています。
工芸工業デザイン学科の学生はテキスタイル以外にもセラミック製品や工夫を凝らしたアイデア作品を展示しています。
岡山県立大学 デザイン学部を卒業・修了する学生たちの作品展示は今月9日(日)まで岡山市の天神山文化プラザで開催されています。