出水期を前に、倉敷市が大雨災害への対応を確認する訓練を行いました。
午前8時30分から始まった訓練には倉敷市の防災危機管理室をはじめ農林、土木、消防の職員あわせて約330人が参加しました。
2日前から梅雨前線が中国地方に停滞し、広い範囲で大雨になっているという想定です。
警戒レベル3相当で、川の水位が上がり、避難情報を発令する段階です。
指揮をとる災害対策本部では、2020年から導入している総合防災情報システムを活用して被害情報を収集し、対応に当たりました。
今回の訓練のポイントは、職員同士の情報共有です。
今年度から本格導入したビジネスチャットツール「LINE WORKS」を使うなど、デジタル技術を駆使します。
一方で、避難所の開設状況や被害の復旧対応といった刻一刻と変化する状況をホワイトボードに書き込むなど、アナログな要素も加え、意思疎通を図りました。
そして、警戒レベル4相当となる土砂災害警戒情報が発表されたころ、倉敷市内で土砂崩れが発生したという想定で、消防が現場に急行。
ドローンを使って被害状況を確認しました。
ドローンからの映像は、災害対策本部とリアルタイムで共有することで、速やかに被害への対応をとることが狙いです。
倉敷市では、総合防災情報システムを活用した水害対応訓練を、2021年度から毎年この時期に行っています。
また秋には地震対応訓練も実施しています。